ついに分娩台に上がる。

で、分娩台ってもっと登りやすくならんのか、とイラッときた。
結構な高さがあって、「どっこらしょ」って感じで這い上がらなければいけない。
めっちゃくちゃ痛いのに。一苦労だった。

分娩台に上がってもしばらくは助産師さんは準備とかでウロウロしてて、いよいよ、って感じではなかった。
2分間隔の陣痛に、ひたすら「ふぅ~ふぅ~」。
夫くんは近くのソファに座って様子を見てる。

1時間くらい経った頃か、助産師さんが子宮口確認して、何やら困った顔。
「何か食べれないかなぁ?おにぎりとかでもいいから、食べれそうなものってない?」と聞かれる。
今この状況で何か食べる????
痛さは極限、吐き気もあって、
「無理です、、吐き気します(T_T)」

どうやら、私が疲れてきてしまっていて、あまり進んでないらしい。
こんなに痛いのに遠のくとか勘弁、、と思った。

助産師さん、「朝の状況では良い感じで進んでたのでこのまま自然にいけるかと思ったんだけどね。方法としてはやっぱり促進剤を打つこと、それか人口破膜(人工的に破水させること)で降りてくると思うんだけど」
もう、何でもやって下さい、と思った。
早く出してあげたいし、遠のいてやり直しなんて今までの痛みがもったいなさすぎる。。。

というわけで、点滴で促進剤開始。
この時、初めて私、弱音吐いた。
「このまま進まなくて帝王切開とかなっちゃうことってあるんでしょうか。。。(T_T)」
助産師さん⇒「そういうふうに聞いてくる妊婦さん、結構いますw」

そうでしょうよ。
陣痛の痛さをここまで激しく味わって、挙句の果て帝王切開の痛みも味わうフルコースは出来る限り避けたい。。。
そうやって産んだ世のお母さんの話も結構聞くけどとんでもないフルコースだと思う。
立派な肝っ玉。
私、痛がり屋。味わいたくない。

そうやって悶々としながら数時間後、点滴が漏れてるのを助産師さんが発見。
どうも、腕からだらだら出血して腫れていたらしく、あわあわ処置され始めたけど、心の底からどーーーーーーーーーでもいい痛みだった。
陣痛の痛みに比べればちっとも痛くない。
というか痛いかどうかもよくわからないくらい。

ちなみに、助産師さんは子宮口の状態を確認するためにちょくちょく内診してたんだけど、あんなに苦手だった内診がもうちっとも痛くない。
陣痛の痛さでそれどころじゃない、、、

「ふぅ~ふぅ~ふぅ~ふぅ~ふぅ~ふぅ~、、、」
助産師さん、子宮の状態確認。
手を突っ込んだと思ったら、じょわーーーーーと下半身が生暖かい間隔。
あ、人工破膜したんだ、とわかった。

そこから一気に進んでいった。
子宮口ももうスタンバイOK!ってところまで開いたらしい。
痛みもピークになり、ふぅ~ふぅ~してると、助産師さんから「いきむ練習をしてみましょう」。

それから夫くんも横に立って頑張れ~頑張れ~と声をかけられつつ、
「んんんん~~~~~~~~~~」
といきみ始めた。

これがもうとっっても不思議なんだけど、どういうふうにいきむ、とか、いついきむ、とか全く教えられてないんだけど、今ふんばるんだ、っていうのが自然とわかって自然と身体がそう動いた。
自分で、あぁ、私、動物だわ~、とわけのわからんことを思っていた。
でも、陣痛の痛みの合間に、もうすぐだ、もうすぐだ、くるっ、、、っってわかって、はい、今だっっ!!う~~~~~んって勝手に身体がそういう反応した。
自分でもびっくり。
私どうやら分娩上手。
子宮開くの下手だったけど分娩はうまいらしい。
力の入れ方とか身体の態勢とか、私、分娩先生になれるんじゃないかってくらい自然とできたと思う。
助産師さんも、あら上手ねぇ、と言っていた。

でも、困ったことがひとつ。
う○ちの問題。
(ココカラ先、かなりストレートなソッチの話なので知りたくない人は閲覧注意。)

出産時、いきんでう○ちが出たとか聞くけど、私も出た。
それは別に出るだろうなぁ~と思って以前から覚悟してて、夫くんにもたぶんう○ちでるよ~と予言してたので構わないんだけど、私の想像では、いきんだ瞬間にちょっとでちゃった、ってものかと思ってたけど、いきむのは1回だけじゃない。
痛みが襲ってきて「んんんん~~~~~~~~~~」といきむ回数は何回もあって、そのたびにソッチの方も出そうで気になって気になって仕方がない。

1回、出たかもってのはわかった。
それ以降、んーーーまだ出そうーーーってのがあって、、、
集中していきめないよーっ、と思うけど、いざそのタイミングになったら痛さでいきまずにはいられない。
事前に浣腸するって聞くけど、しとけばよかった、気になってしょうがないわぁ~、と痛みの合間に考える。
そんな私の密かな悩みを知ってか知らずか、「んんんん~~~~~」のとき助産師さんがタオルか何かで出るとこ抑えてくれる。
(こんなの私だけなのかな?)
文章にするのがすごく難しくてもどかしいけど、
痛みの時「んんんん~~~~~」といきむ、
助産師さんは私のおしりをおさえる、
痛みがおさまると、助産師さんは他のこと(点滴確認したり、カルテ確認したり)するのでどっか行く、その繰り返し。
たまに次の痛みが襲ってきそうなのに助産師さんがまだ他のことに集中してて私のおしり放置、おさえててくれないこの不安感!!!!
「お願いします、今からいきむので早く私のおしりをおさえてください、飛んでしまいそうです」とお願いしたかったけど、隣に夫くんがいるのでそんなことも言えず、ひたすらハラハラ。

でも、助産師さん、神。
飛んでしまうギリギリのところで戻ってきてくれる。
そんな私と助産師さんの攻防を、真横にいる夫くんには全然気づかせないで見えないようにうまく処理してくれた。
夫くんにはもちろんう○ち見られたくないし気づかれたくない。
もともと血とか苦手な人なので(バースプラン立てるときへその緒切るのは断固拒否!)、出産のドロドロしたの見ちゃって平気だろうか、と立ち会いに不安感はあった。
けど、助産師さんの見事な手さばきで全然大丈夫だった。
う○ちにおしっこ、羊水や血液やなんかよくわからない体液、いっぱい出てきてるんだけど、夫くんは全く見えなかったらしい。

この時、う○ちのことともう一つ、以前知ったMinmiの「痛くない奇跡の出産法」を考えていた。
赤ちゃんの目線で出産する。
、、、でもやっぱり痛かった(笑)けど、少しは紛れたかもしれない。
私もすごーーーく痛いけど、狭い産道を通ってきてるコマメのほうがずっと痛くて苦しんだろうな~、早く出さないと~、、、、とふんばった。

だいぶコマメも降りてきて「あと4~5回かなぁ」と助産師さん。
その4~5回がとてつもなく長く感じ、「エッ(||´ロ`)」となってたところ、「3~4回でいけるように頑張ろう」と。
絶対、3~4回で出してやるっっ!!と、私ギラギラ。

そのころやっと先生登場。
口笛でも吹きそうな感じでふふぅ~んとのんびり。
先生「ここだよ~ここに力入れるよ~」。
知ってます。分娩先生ですから。
「んんんん~~~~~」、、そのとき先生が何か構えた。
あ、切られる、、、
プチン
あ、切った、、、
でも屁でもねぇ。

あんだけ恐怖だった会陰切開、あいてっ、ってくらいで噂通り陣痛の痛みに比べれば全然へっちゃら。

助産師さんから「あと4~5回かなぁ」と回数予想されてから3回目、
助産師さんがむきーーーーと引っ張りだしてうにょ~~っっとコマメの頭が登場。
「深呼吸して~~~」の指示の後、ずるんっっと全部登場。

産まれました。
「ふぎゃ~ふぎゃ~」の泣き声。

生まれたてホヤホヤのコマメを見せてくれた。
第一印象、【なんだ、そんなに頭でっかくないじゃん】(*´ω`*)

顔を見たら力が抜けて「あ~~コマちゃん頑張ったね~~」と言いながら涙ポロポロ。
夫くんは涙ボロボロ。
このときの写真あるけど、私も夫くんもコマメも泣いて目が真っ赤w

助産師さん「パパ、へその緒切りますか?」
夫くん「いいえ。」
やっぱり断固拒否(^_^;)

その後、助産師さんが赤ちゃんふきふき台へコマメを移動。
分娩台の上から横に目をやると自分の目でもコマメを確認できるし、赤ちゃんふきふき台の上にカメラがついていて、分娩台からモニターでコマメのアップを楽しめる。
顔、ぱんぱんww でも超~~~~かわいい♡

私はその後、さらに胎盤を産まなきゃいけないし、切開したところを縫合しなきゃいけない。
陣痛のどさくさで吹っ飛んでたけどさすがに縫うの痛いよなぁ、と疲れた身体で思ったけど、モニター見ればコマメが見れる。
よし、かわいい顔を見ながら母ちゃんもうひと踏ん張りがんばろう!!頑張れる!!

相変わらず口笛吹きそうな先生が私の股からなんかびよんびよん引っ張って、ずるん、と胎盤が出る感触。
(これ、ちょっと気持ちいい。。。(^_^;))
その後、「ちょっとチクっとするよ~」と麻酔を打たれて縫合。
あーやっぱりちょっと痛い。
でもやっぱりアノ痛みに比べれば全然だし、コマメを見ながら乗り越えた。

私はそんな痛い中、コマメは助産師さんに身体を拭いてもらいながら盛大におしっこをすっ飛ばし、さらにう○ちまでやらかしていた。
そしてコマメをニコニコ(*゚∀゚)しながら写真をとる夫くん。
ふたりとも自由過ぎる。

コマメをキレイにしてもらった後はカンガルーケア。
私が横になったままコマメを抱っこ。
おっぱいを吸わせた。
残念ながら保護器をつけてだったけど、コマメ、一生懸命吸おうとする。
多分まだ母乳は出てないと思うけど痛いくらい吸い付いてきた。

まだ目が開いてなくて体も赤くって髪の毛がくりくり。
天パなのかな??
鼻が低いのは私似?
やっぱりよくよく見ると頭おおっきいかもw(*´ω`*)
小さくてかわいい。すごくかわいい。

その後、父と母がコマメにご対面。
「立派な赤ちゃん!」と言われ、そうでしょ、そうでしょ、と私がほめられた気分。

そうやって私の出産、コマメとの初対面は終了。

爆発的な感動とかそういうのはなく、
ヘロヘロに疲れて、あ~生まれたぁ、あ~ちっちゃいなぁ、初めまして、、と静か~な感動だった。